調達 製造 出荷までをカバーする
まとまった数量を製造して製品倉庫に保管し、出荷の際には製品倉庫から出して出荷するケースでは、部品・資材倉庫用のアカウントと製品倉庫用のアカウントを作成していただくことで 調達、製造、出荷までをカバーします。具体例 製造と出荷の連携用アカウント
製造と出荷の連携用アカウントでは、製造は製品倉庫に製品を入庫するので、製造の予定は入庫側、出荷の予定は出庫側です。 下の画像はアプリケーション画面の例です。
上の画像の一番上の行の場合、製品名称「pBird」製品番号「P2457_rev00_lot03」の製品倉庫内の在庫が10であり、生産管理番号「Man0023」で1/21に29個入庫することを表しています。「Shipping process」テーブルには出荷予定を入れます。
管理番号をクリックしてメモを残すことができます。下の画像の例では、出荷管理番号「Ship0029」に、「C.C.2415」というメモを記載しました。会社コード2415に出荷予定、というメモです。
具体例 調達と製造の連携用アカウント
調達と製造の連携用アカウントでは、製造は、部品・資材倉庫から部品を出すので、出庫テーブル側に予定をいれます。生産管理番号「Man0023」で出庫予定をいれた状態は下の画像のようになります。
TosmmiではCSV入力が可能です。スクリプトをご用意いただくことでアプリ用のCSVを作成し、そのCSVをアプリに読み込ませるだけで入出庫予定を保存することができます。 CSV入力に関する詳細は、How to useをご確認ください。 サンプルCSVも用意しています。
また、「Unit」というBOMに似たパーツリスト登録が可能で、「Unit」単位で出庫予定を入れることも可能です。一度登録しておくと「Unit」内のパーツ数量を2倍、 3倍といった数量にして入出庫予定をいれることが可能です。
入出庫が完了したら管理番号をCloseする
入出庫が完了したらその管理番号を「Close」するだけで非表示となります。表計算ソフトウェアで入出庫管理をしようとすると、大量の行が並び重たいファイルになっていきます。このファイルが製品数、部品数だけ出来上がることになり、共有が難しくなっていくと思います。
下の画像の例では、出荷管理番号「Ship0029」の各出荷予定のチェックボックスにチェックをいれ、「SET SCHEDULES」ボタンを押した状態です。出荷完了、ということです。 在庫テーブルの数字はQuantityに設定されている数だけ引かれます。 (在庫が足りなければ「出庫できない」、という旨のエラーメッセージが表示されます。)
出荷が完了し、在庫にも出庫数量が反映済なので、表示しておいてもスクロールが手間になるだけです。画面下部の「Close this manage No.」ボタンをクリックすると、テーブルデータから非表示となります。
非表示にしたデータはアプリケーション画面下の「Closed manage No.s」から確認できます。
「Closed Manage No.s」画面では、「Close」した管理番号が管理番号でソートされた状態で一覧表示されます。 メモも検索対象になっているので、会社コードなどを残しておくことをお勧めします。
出荷、製造、調達までを追う
今回の例では、製品名称「pBird」製品番号「P2457_rev00_lot03」に関して調べます。製造と出荷連携アカウントで、画面下部の「All Schedules」ボタン()を押します。
出てきた画面下のデータベースアイコン()が入っているテキストフィールドに製品番号を入力してエンターを押すと、 下の画像のように、入出庫の全履歴が表示されます。
画像の例では、「P2457_rev00_lot03」という製品の入庫が1/21に生産管理番号「Man0023」で29個あり、出荷管理番号「Ship0029」は出荷済で、他の出荷管理番号に関しては、予定が入っている状態になっています。
生産管理番号「Man0023」に引き当てられた部品を調べます。調達と製造連携アカウントで、アプリケーション画面下部の「Edit manage No.」ボタンをクリックして、管理番号「Man0023」を入力してエンターを押します。
生産管理番号「Man0023」に引き当てられた全部品が表示されます。管理番号をCloseしておくと、「Closed manage No.s」画面から管理番号で検索しても同じ画面が表示されます。
さらにこの生産に使われた名称「rcover-AF」番号「25476-AF_rev04_lot01」が、調達のどの管理番号によって入庫され、他のどの生産に使われたのかを「All Schedules」で確認します。
下の画像の例の場合、調達管理番号「Pur0006」で1/17に100個入庫され、生産管理番号「Man0023」のほかに、生産管理番号「Man0046」で1/19に14個使われたことがわかります。 さらにこの「Man0046」を製造と出荷連携アカウントで調べれば、どこに出荷されたのかがわかる、ということになります。
製品のシリアル番号から追う
シリアル番号のつけ方はさまざまな方法があると思います。例えば「製品番号+連番」のようになっている場合は、 「製品番号」で検索することで、上の例のように同じロットで生産された製品がどこに出荷されたのか、 また、その生産に使われた部品を調べることができます。
「生産管理番号+連番」のような形でシリアル番号がついている場合も同様に、 その生産に引き当てられた部品は調達と製造連携用アカウントで、その生産で製造された製品がどこに出荷されたのかは製造と出荷連携用アカウントで調べることができます。